治療の流れ

初診相談 3,000円(税別)

口腔内審査、レントゲン審査を行い、そのデータに基づき患者さんの状態を説明します。
そして、考えられる治療法、治療の時期、治療の期間、治療の費用などについて説明します。
所要時間は大体1時間くらいです。

検査(費用はかかりません)

相談後に治療を希望された方には、後日、残りの検査(詳しい審査、レントゲン審査、写真撮影、模型製作用印象)を行います。

診断 検査診断料 70,000円(税別)

審査のデータをもとに患者さんの状態を説明し、それに対する対策(治療計画)を説明します。
装置の説明、治療期間、治療の費用等も詳しく説明し内容はファイルにまとめて患者さんにお渡し致します。
支払い計画書や医療費控除の説明、そしてトラブル対策などもこのファイルにまとめてあります。

装置装着(支払い計画書の提出)

まず初めに、30分くらいかけて第1大臼歯の装置(バンド)を装着します。
奥歯はとても強い咬む力が働く場所ですので、歯の表面に接着剤で接着するだけではトラブルが多いため、より強固なバンドの装着が必要なのです。(次の来院までに、抜歯が必要な方には抜歯を済ませてもらいます。)
第二回目の装置装着の時に、ブラケット装置を歯に装着し、ワイヤーをセットし歯の移動を開始します。歯磨きの指導も行いますので、約90分の診療となります。

毎回の調節

針金の交換、ゴムの交換などを歯の動きを確認しながら進めて行きます。治療には大きく分けると4つのステップがあります。
  • Step.1レベリング(柔らかい針金で歯並びを整える)
  • Step.2犬歯の遠心移動(歯を抜いた場合は抜いて出来たスペースに犬歯を移動させます)
  • Step.3前歯の後退(犬歯が動いて空いたスペースに前歯を後退させる)
  • Step.4仕上げ(1本1本の歯の角度を調節したり、上下の歯列の咬み合わせを整えて、よく咬み合うように仕上げます)

装置撤去、保定装置装着

上下の歯がよく咬み合うように仕上がったら、歯を動かす為に装着していた装置を外し、今度は歯を仕上がりのいい状態に保つ為の保定装置に取り替えます。
保定装置は下顎が内側に針金を貼付けるタイプ,上顎はリテーナーという取り外しの出来る装置を用いることが多いです。
保定装置になった後は、まず最初の半年はなるべく一日中装置を使用してもらい、その後は就寝時のみの使用となり、全部で約2年間の保定装置による治療を行いますが、この保定治療は、毎月チェックする必要はなく、半年に1回の割合で、歯のクリーニング、保定装置の適合の確認を行います。
また、保定装置を装着した翌月には、治療結果を評価するため、治療開始時と同じ検査を行います。
この検査と最初の検査を比較して、治療結果を評価して開始時の診断通りに歯が動いているかを確認し、患者さんには再診断としてお話しします。

保定治療終了

約2年間の保定治療の後、保定装置を撤去します。
これで、完全に自然に歯を委ねる状態となりますので、この先変化が出ないかどうかを観察しなければなりません。
その為に、保定装置を除去してから、また、最初の検査と同じ内容の検査を行い、保定装置除去時の状態を記録しておきます。

メインテナンス

半年に1回、歯のクリーニングと歯並び・咬み合わせの状態を確認するメインテナンスを行います。通常1〜2年問題なく安定しているのを確認し治療終了となります。
※矯正治療は、治療終了まで実に長い期間を必要とします。それ故に、信頼出来る専門の歯科矯正医にかかることをお勧めします。